I-P5-8 食道癌手術患者における周術期口腔ケアの有用性
【目的】昨年の本学会において, 食道癌周術治療における口腔ケアの有効性について検討を行った結果, 口腔ケアが有効である傾向が伺えたが有意差を得るに至らなかった. 今回は, 手術侵襲の影響を少なくするため3領域郭清術に限定して, 当院で周術期口腔ケアを施行した群(以下OC群)と術前のみの口腔ケアを施行した群(以下NC群)間において, 口腔ケアの効用を比較検討した. 【対象】平成16年1月~平成19年12月の期間に当院で入院し, 食道亜全摘3領域郭清術を行った患者を対象とした. OC群21例とNC群16例の術後肺炎発症率, ICU入室期間, 術後経口摂取開始日数, 術後在院日数を比較した. NC群...
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Veröffentlicht in: | 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2008, Vol.12 (3), p.359-359 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】昨年の本学会において, 食道癌周術治療における口腔ケアの有効性について検討を行った結果, 口腔ケアが有効である傾向が伺えたが有意差を得るに至らなかった. 今回は, 手術侵襲の影響を少なくするため3領域郭清術に限定して, 当院で周術期口腔ケアを施行した群(以下OC群)と術前のみの口腔ケアを施行した群(以下NC群)間において, 口腔ケアの効用を比較検討した. 【対象】平成16年1月~平成19年12月の期間に当院で入院し, 食道亜全摘3領域郭清術を行った患者を対象とした. OC群21例とNC群16例の術後肺炎発症率, ICU入室期間, 術後経口摂取開始日数, 術後在院日数を比較した. NC群では, 術前に歯科医師による口腔内精査, 歯科治療, 歯石除去を行った. OC群では, NC群の治療に加え手術前日絶食後に歯科衛生士によるプラークフリー, 術後ICU退出後から経口摂取開始までの期間, 歯科衛生士が1日1回, 口腔ケアを行った. 【結果】NC群では, ICU入室期間4.5±3.0日, 術後経口摂取開始日数20.9±9.6日, 在院日数は45.7±18.3日, 術後肺炎発症例は3例18%であった(抜管後の肺炎3例, 3例とも再挿管となっている). OC群では, ICU入室期間3.0±0.2日, 術後経口摂取開始日数14.6±9.1日, 在院日数は37.3±17.3日, 術後肺炎発症例は2例9%であった(抜管後の肺炎2例, 再挿管なし). ICU入室期間, 術後経口摂取開始日数で, OC群に統計学的有意差を認めた(p |
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ISSN: | 1343-8441 |