II-4-13 嚥下造影検査動画像の電子カルテ配信システム

【目的】電子カルテシステムの再構築に伴い, 嚥下造影(VF)検査の動画像をコンピューターサーバーに保存し, 院内の全端末から見ることができるようにした. 今回は, その方法と利点について報告する. 【方法】市販のビデオキャプチャーボードを用いて簡単かつリアルタイムに透視像をPCに録画保存した. また, 電子カルテシステムとリンクすることにより病棟はもちろん, 院内のほとんどの端末で動画と所見を閲覧できるようにした. 動画の保存形式は, 院内配信用は汎用性とサーバ負担を考えて“mpeg1(1Mbps)”, オリジナル保存用としては画質を重視して“mpeg2(4Mbps)”で保存を行っている. 【...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 2005, Vol.9 (3), p.378-378
Hauptverfasser: 柴田真治, 黒木和美, 栗原央, 久家一陛, 後藤章子, 平野久義, 岩佐康行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】電子カルテシステムの再構築に伴い, 嚥下造影(VF)検査の動画像をコンピューターサーバーに保存し, 院内の全端末から見ることができるようにした. 今回は, その方法と利点について報告する. 【方法】市販のビデオキャプチャーボードを用いて簡単かつリアルタイムに透視像をPCに録画保存した. また, 電子カルテシステムとリンクすることにより病棟はもちろん, 院内のほとんどの端末で動画と所見を閲覧できるようにした. 動画の保存形式は, 院内配信用は汎用性とサーバ負担を考えて“mpeg1(1Mbps)”, オリジナル保存用としては画質を重視して“mpeg2(4Mbps)”で保存を行っている. 【結果と考察】従来はビデオを用いていたが, (1)撮影中, 録画のオンオフを多用するためにデッキのヘッド劣化(汚れ)によるノイズが出てしまう, (2)ビデオテープの保管場所や管理方法の問題, (3)画像をコンピュータで扱いたいときの煩雑さ, (4)患者が転棟した場合の引継や, 以前の結果との比較などの際に直ちにビデオをみることができない, などの不便さがあった. 今回電子カルテ上で画像が閲覧できるようになったことによって, 録画から画像の保管, 管理, 閲覧までがスムースになった. この結果, どの病棟においても必要な時直ちに患者情報を得ることができ, 業務の効率化, 院内での情報共有などにおいて有効であったと考えられる.
ISSN:1343-8441