間質性肺疾患患者における入院関連能力低下の発生率と臨床的アウトカムへの影響: 2 施設共同前向き観察研究
【目的】間質性肺疾患は呼吸困難による活動制限を招くが,入院に伴う入院関連能力低下(Hospital-acquired disability;以下,HAD)の発生率や臨床的アウトカムへの影響は明らかでない。【方法】研究参加2 施設による前向き観察研究を実施した。対象は間質性肺疾患を背景とした呼吸不全による入院患者のうち,リハビリテーションを受けた患者とした。退院時Barthel index 合計点数が入院前と比べて5 点以上低下した場合をHAD と定義し,HAD が在院日数に与える影響を検討するために,重回帰分析を行った。【結果】対象者66 例(年齢77 歳,男性47 例)のうち,32 例(48...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 2021, Vol.48(6), pp.590-597 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】間質性肺疾患は呼吸困難による活動制限を招くが,入院に伴う入院関連能力低下(Hospital-acquired disability;以下,HAD)の発生率や臨床的アウトカムへの影響は明らかでない。【方法】研究参加2 施設による前向き観察研究を実施した。対象は間質性肺疾患を背景とした呼吸不全による入院患者のうち,リハビリテーションを受けた患者とした。退院時Barthel index 合計点数が入院前と比べて5 点以上低下した場合をHAD と定義し,HAD が在院日数に与える影響を検討するために,重回帰分析を行った。【結果】対象者66 例(年齢77 歳,男性47 例)のうち,32 例(48%)にHAD が発生した。またHAD は在院日数の独立した規定因子として抽出された(β =0.34,95% 信頼区間=3.86 – 25.52)。【結論】間質性肺疾患患者では高率にHAD が生じ,在院日数を含む臨床的アウトカムに影響を与えることが示唆された。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.12107 |