身体障害を有する精神分裂病(統合失調症)患者に対する臨床症状評価表の作成

本研究は, 身体障害を有する精神分裂病(統合失調症)患者を対象に, 理学療法士が容易に, しかも正確に臨床症状を把握し評価できる臨床症状評価表の開発を目的として試作の精神症状評価尺度の妥当性を求めた. 東京都立松沢病院において, 身体障害により, 理学療法を実施した精神分裂病(統合失調症)患者, 男性58名49. 8±13. 4歳, 女性71名52. 7±15. 9歳, 合計129名を対象とした. 38項目4件法からなる精神症状評価尺度を試作し, 探索的因子分析により内容妥当性を確認したのち, n項目を使用して3因子からなる当初モデルを作成した. 確認的因子分析(構造方程式モデリング)を用いて...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2002, Vol.29 (7), p.255-262
Hauptverfasser: 仙波浩幸, 今村陽子, 緒方典子, 関根正幸, 沼尾舷夫, 春日武彦, 菊地善行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は, 身体障害を有する精神分裂病(統合失調症)患者を対象に, 理学療法士が容易に, しかも正確に臨床症状を把握し評価できる臨床症状評価表の開発を目的として試作の精神症状評価尺度の妥当性を求めた. 東京都立松沢病院において, 身体障害により, 理学療法を実施した精神分裂病(統合失調症)患者, 男性58名49. 8±13. 4歳, 女性71名52. 7±15. 9歳, 合計129名を対象とした. 38項目4件法からなる精神症状評価尺度を試作し, 探索的因子分析により内容妥当性を確認したのち, n項目を使用して3因子からなる当初モデルを作成した. 確認的因子分析(構造方程式モデリング)を用いて, 修正指標, 適合度指標の値よりモデルを改良したところ, 8項目2次3因子モデルが最適であった. 理学療法士の視点から当該患者の臨床症状を評価するには, 8項目から構成する臨床症状評価表の使用が有益である.
ISSN:0289-3770