精神分裂病患者の理学療法効果

1. 目的 人口の高齢化や自傷行為さらには種々の疾患により精神障害と身体障害の重複患者が増加しているが, 理学療法に関する知見の蓄積は乏しいのが現状である. この研究は, 身体障害を有する精神分裂病患者の理学療法の治療効果に影響を与える因子を究明することを目的に実施した. 2. 対象と方法 平成9年7月より, 種々の原因により身体障害を有し, 理学療法が必要となった精神分裂病患者男性43名50.5±13.6歳, 女性52名55.7±15.1歳, 合計95名を対象とした. 精神分裂病以外の精神科診断名を有する者, 臨床上顕著な痴呆症状を有する者, および, 一側下肢の完全運動麻痺者は対象外とした...

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Veröffentlicht in:理学療法学 2001, Vol.28 (suppl-2), p.63-63
Hauptverfasser: 仙波浩幸, 今村陽子, 福田典子, 関根正幸, 菊地善行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 目的 人口の高齢化や自傷行為さらには種々の疾患により精神障害と身体障害の重複患者が増加しているが, 理学療法に関する知見の蓄積は乏しいのが現状である. この研究は, 身体障害を有する精神分裂病患者の理学療法の治療効果に影響を与える因子を究明することを目的に実施した. 2. 対象と方法 平成9年7月より, 種々の原因により身体障害を有し, 理学療法が必要となった精神分裂病患者男性43名50.5±13.6歳, 女性52名55.7±15.1歳, 合計95名を対象とした. 精神分裂病以外の精神科診断名を有する者, 臨床上顕著な痴呆症状を有する者, および, 一側下肢の完全運動麻痺者は対象外とした. 年齢, 性別, 機能障害5分類, 精神症状, 開始時及び終了時運動機能の評価を行った. 精神症状は20項目4件法からなる当部門のオリジナルな精神症状評価尺度を使用した. 運動機能は理学療法開始時と終了時にそれぞれ, トランスファー非自立, トランスファー自立, 屋内歩行自立の3件法にて評価した.
ISSN:0289-3770