急性心筋梗塞患者のVT・LTと筋力の関係について

急性心筋梗塞患者の運動耐用能向上のための運動療法としては, 現在ATを基準とした運動処方が多くの施設で行われている. ATの決定方法には呼気ガス分析による換気閾値(以下VT)をATとして用いることが主流となっている. 当センターでは心肺運動負荷試験(以下CPX)時にVTの測定に加え, 筋エネルギー代謝を直接反映する血中乳酸値の測定より乳酸閾値(以下LT)を求めAT決定の指標としている. また筋力は運動耐用能に影響する重要な因子であるとされている. そこで, 今回, VT・LTと筋力との関係で若干の知見を得たので報告する. 対象はCPXを行った急性心筋梗塞患者でLT測定の可能であった65例(男性...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1997, Vol.24 (suppl-2), p.412-412
Hauptverfasser: 押見雅義, 丸岡弘, 北野桂介, 柳沢千香子, 鈴木禎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:急性心筋梗塞患者の運動耐用能向上のための運動療法としては, 現在ATを基準とした運動処方が多くの施設で行われている. ATの決定方法には呼気ガス分析による換気閾値(以下VT)をATとして用いることが主流となっている. 当センターでは心肺運動負荷試験(以下CPX)時にVTの測定に加え, 筋エネルギー代謝を直接反映する血中乳酸値の測定より乳酸閾値(以下LT)を求めAT決定の指標としている. また筋力は運動耐用能に影響する重要な因子であるとされている. そこで, 今回, VT・LTと筋力との関係で若干の知見を得たので報告する. 対象はCPXを行った急性心筋梗塞患者でLT測定の可能であった65例(男性60名, 女性5名), 年齢57±11.1歳, 発症からの経過日数は17~230病日(平均92.8±60.2病日)であった. また対象は重篤な心不全等の合併症のない者とし, 心電図上陽性所見のあったものは除外した.
ISSN:0289-3770