乳房切除術後患者における等速性筋出力特性について
乳癌の罹患数は年々増加傾向にあるが, 外科的治療成績は極めて良好で, 乳房切除後も積極的な社会復帰を遂げている例は多く見られている. 乳房切除術後患者は, 筋力低下, 関節可動域制限, 浮腫, 神経切除後の異常知覚などの機能障害の他, 術後の形態的な問題や再発に対する不安などの心理的な問題も有しているため, 乳房切除術後の理学療法では, 心理的な側面にも配慮した上で, 筋力低下, 関節可動域制限, 浮腫などを予防し, 上肢の機能回復を図っていく必要があると思われる. しかし, 乳房切除術後患者の等速性筋出力特性などに関する報告は少ない. そこで, 当院で乳房切除術を受けた患者の内, 術後3ケ月...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1995, Vol.22 (suppl-2), p.344-344 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乳癌の罹患数は年々増加傾向にあるが, 外科的治療成績は極めて良好で, 乳房切除後も積極的な社会復帰を遂げている例は多く見られている. 乳房切除術後患者は, 筋力低下, 関節可動域制限, 浮腫, 神経切除後の異常知覚などの機能障害の他, 術後の形態的な問題や再発に対する不安などの心理的な問題も有しているため, 乳房切除術後の理学療法では, 心理的な側面にも配慮した上で, 筋力低下, 関節可動域制限, 浮腫などを予防し, 上肢の機能回復を図っていく必要があると思われる. しかし, 乳房切除術後患者の等速性筋出力特性などに関する報告は少ない. そこで, 当院で乳房切除術を受けた患者の内, 術後3ケ月経過し, 肩関節の可動域に問題の無くなった患者の肩関節屈曲・伸展筋の等速性筋出力特性について解析し, 乳房切除術後の理学療法プログラムについて検討したのでここに報告する. |
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ISSN: | 0289-3770 |