平衡機能検査を目的としたCross Testの有効性

本研究は床反力計上で身体を随意的に前後左右に動かし,この時の両足の作用点(Center of Foot Pressure : CFP)軌跡を計測するCross Testを体系化し,臨床における平衡機能検査としての有効性を検討することを目的とした。計測は左右2枚の床反力計を用い,各々の作用点(Individual CFP : ICFP)を測定し,各疾患の特徴について検討した。最初に動作中の四肢・体幹のアライメントと再現性について確認した後,健常群50例,片麻痺群17例,下肢切断群14例を対象として,基本統計量,年齢や歩行能力などとの相関および経時的変化について分析した。測定よりCross Tes...

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Veröffentlicht in:理学療法学 1994/05/31, Vol.21(3), pp.186-194
Hauptverfasser: 石川, 朗, 武藤, 美穂子, 佐伯, 秀一, 森川, 亘, 原, 秀幸, 杉野, 由佳, 滝野, 勝昭, 田中, 繁, 羽田, 康司, 三上, 真弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は床反力計上で身体を随意的に前後左右に動かし,この時の両足の作用点(Center of Foot Pressure : CFP)軌跡を計測するCross Testを体系化し,臨床における平衡機能検査としての有効性を検討することを目的とした。計測は左右2枚の床反力計を用い,各々の作用点(Individual CFP : ICFP)を測定し,各疾患の特徴について検討した。最初に動作中の四肢・体幹のアライメントと再現性について確認した後,健常群50例,片麻痺群17例,下肢切断群14例を対象として,基本統計量,年齢や歩行能力などとの相関および経時的変化について分析した。測定よりCross Testは,CFPの軌跡線図から視覚的に結果を把握でき,さらにICFPから障害群の特徴も示された。床反力計を用いた動的立位平衡機能検査として疾患の評価や治療効果の判定などに対し,Cross Testの有効性が示された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001306819