頸髄損傷者の呼吸機能

頸髄損傷者(以下頸損)は, 四肢の麻痺のみならず, 呼吸筋群(特に呼気筋)の麻痺を伴う事が普通で, 耐久力の低下など機能訓練を進める上で障害となる事が多く, 又, 常に生命の危険にさらされている. 山本ら(1980)は, 頸損では, 予備呼気量が減少し, 肺残気量の増大から, 肺胞換気障害, 分泌物の貯留を招き, 容易に重篤な肺合併症を起し得ると述べている. 頸損の呼吸機能について, その特性を知る事は, 身体機能訓練を担当する我々にとって重要な課題である. 今回我々は, 頸損者の呼吸機能について, 呼吸分画及びフローボリュームを計測し, まとめたのでここに報告する....

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:理学療法学 1986, Vol.13 (suppl), p.90-90
Hauptverfasser: 中山孝, 若原宣彦, 土屋辰夫, 竹中弘行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:頸髄損傷者(以下頸損)は, 四肢の麻痺のみならず, 呼吸筋群(特に呼気筋)の麻痺を伴う事が普通で, 耐久力の低下など機能訓練を進める上で障害となる事が多く, 又, 常に生命の危険にさらされている. 山本ら(1980)は, 頸損では, 予備呼気量が減少し, 肺残気量の増大から, 肺胞換気障害, 分泌物の貯留を招き, 容易に重篤な肺合併症を起し得ると述べている. 頸損の呼吸機能について, その特性を知る事は, 身体機能訓練を担当する我々にとって重要な課題である. 今回我々は, 頸損者の呼吸機能について, 呼吸分画及びフローボリュームを計測し, まとめたのでここに報告する.
ISSN:0289-3770