低出力レーザーの特性に関する一検討
「目的」 低出力レーザーの臨床効果に関しての報告は近年増加の一途であり, 神川・大城・M. Kroetlingerらの報告ではリハビリテーション, とりわけ理学療法の中に位置づける必要性を強調している. われわれも又, 光線療法の一つとして位置づけ, 3年前より日常の臨床応用に活用している. しかし, 比較的データの出揃っている高出力レーザーに比べ, われわれの使用する低出力レーザーの特性はまだ不明な点が多い. そこで今回は臨床応用に使用している機器と, その倍の出力を持つ試作器にて照射による温度変化, レーザーの吸収率, 及び動物実験の基礎的実験を行ったので報告したい. 「材料と方法」1)使...
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Veröffentlicht in: | 理学療法学 1985, Vol.12 (suppl), p.133-133 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」 低出力レーザーの臨床効果に関しての報告は近年増加の一途であり, 神川・大城・M. Kroetlingerらの報告ではリハビリテーション, とりわけ理学療法の中に位置づける必要性を強調している. われわれも又, 光線療法の一つとして位置づけ, 3年前より日常の臨床応用に活用している. しかし, 比較的データの出揃っている高出力レーザーに比べ, われわれの使用する低出力レーザーの特性はまだ不明な点が多い. そこで今回は臨床応用に使用している機器と, その倍の出力を持つ試作器にて照射による温度変化, レーザーの吸収率, 及び動物実験の基礎的実験を行ったので報告したい. 「材料と方法」1)使用機器 使用した機器は臨床場面に用いているOG技研製レーザー治療器;最大出力15mW×4ch, 波長830nm, 周波数可変, 焦点距離30mm,AIGaAs半導体レーザー及び最大出力30mW×1ch, 波長830nm, 周波数可変, 焦点距離30mmの試作器の2台である. 今回は周波数可変は使用せず全て連続波にて照射を行った. 2)温度変化測定 一昨年, 当学会において正常人の照射局所温度の変化及び反応について報告したが, 今回は使用機器の特性をみるため, YEW社製ポケットサーモメーターの温度センサー部に直接レーザー照射を15分間行いその経時的変化をみた. 3)吸収率測定 レーザーの吸収率を測定するために, 透明なプラスチックの直方体(高さ14cm, 4cm四方)にそれぞれ透明ゼラチン, 乳状ゼラチン, 豚の肉片を個別に入れ, ブローべを密着させた状態でレーザー照射を行い, 赤外線フィルム;KODAK社製Infrared high speedで撮影した. 4)連続照射による皮膚侵害刺激の反応 30mWの試作器にて家兎5羽の耳介に1日5分間3週間の照射を行い肉眼的に組織変化を1週間毎に点検した. 5)血中コルチゾールの照射前後の変化 生体の内分泌に対する影響を検索する一つの因子として, 比較的検査が容易な血中コルチゾールを同じ家兎に対して照射前後に測定しその変化をみた. |
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ISSN: | 0289-3770 |