腰部脊柱管狭窄症患者における患者立脚型評価法 (JOABPEQ) と多面的理学療法評価との関連

「要旨」:〔目的〕腰部脊柱管狭窄症(LSS)の治療効果判定として有用である日本整形外科学会腰痛疾患問診票(JOABPEQ)と多面的理学療法評価との関連を検討した. 〔対象と方法〕対象はLSSと診断され腰椎手術を受けた76名とした. 多面的理学療法評価はVisual Analog Scale(VAS), 6分間歩行負荷試験(6MWT), 痛みの破局的思考尺度(PCS), 画像所見(立位アライメント, 傍脊柱筋横断面積)を実施した. 画像所見のみ入院時を使用し, その他は退院時測定した. JOABPEQと多面的理学療法評価の関連を, 重回帰分析を用いて検討した. 〔結果〕退院時JOABPEQに影響...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 2021-08, Vol.36 (4), p.611-615
Hauptverfasser: 松嶋里美, 小松淳, 牟田智也, 山下淳一, 堀本ゆかり
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」:〔目的〕腰部脊柱管狭窄症(LSS)の治療効果判定として有用である日本整形外科学会腰痛疾患問診票(JOABPEQ)と多面的理学療法評価との関連を検討した. 〔対象と方法〕対象はLSSと診断され腰椎手術を受けた76名とした. 多面的理学療法評価はVisual Analog Scale(VAS), 6分間歩行負荷試験(6MWT), 痛みの破局的思考尺度(PCS), 画像所見(立位アライメント, 傍脊柱筋横断面積)を実施した. 画像所見のみ入院時を使用し, その他は退院時測定した. JOABPEQと多面的理学療法評価の関連を, 重回帰分析を用いて検討した. 〔結果〕退院時JOABPEQに影響を与えている要因は, 立位矢状面アライメントとPCSであった. 6MWTとVASの関連は低い結果であった. 〔結語〕術後理学療法介入の際は, 多面的理学療法評価の必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667