片麻痺患者と健常者の筋疲労特性

健常者6名と片麻痺患者6名を被検者とし筋疲労の特性を検討するために筋電図を用いた周波数分析を行った. 仰臥位にて足部に体重の5%の重錘を固定し, 膝軽度屈曲位より伸展位までの運動を2秒に1回の割合で5分間実施させた. 筋電図波形は運動前と運動中各1分毎に5秒間の伸展位保持をさせ内側広筋より採取した. 採取した筋電波形をFFTにより処理し, 中央周波数(MF)の変化率により比較検討を行った. 結果として, 両者間においてはその変化に統計的な有意差が確認できた. 特に片麻痺群においては運動前と2分後以降の値に有意な差(低周波化)が確認できた. そしてその変化は2次関数的変化と適合がよかった. 健常...

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Veröffentlicht in:理学療法科学 1996, Vol.11 (4), p.173-177
Hauptverfasser: 福田敏幸, 新谷和文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:健常者6名と片麻痺患者6名を被検者とし筋疲労の特性を検討するために筋電図を用いた周波数分析を行った. 仰臥位にて足部に体重の5%の重錘を固定し, 膝軽度屈曲位より伸展位までの運動を2秒に1回の割合で5分間実施させた. 筋電図波形は運動前と運動中各1分毎に5秒間の伸展位保持をさせ内側広筋より採取した. 採取した筋電波形をFFTにより処理し, 中央周波数(MF)の変化率により比較検討を行った. 結果として, 両者間においてはその変化に統計的な有意差が確認できた. 特に片麻痺群においては運動前と2分後以降の値に有意な差(低周波化)が確認できた. そしてその変化は2次関数的変化と適合がよかった. 健常群においても経時的に低周波化が認められたが統計的に有意差は無かった.
ISSN:1341-1667