医療機器使用者のための警報装置(アラーム)ガイドラインの作成について

警報装置(アラーム)は医療機器を使用している患者の状態の変化や患者と医療機器の接続状態ならびに医療機器自体の異常を知らせるのが役目である. しかし医療の現場では, アラームを完全にオフにしていた, アラーム音を極力絞って使用していた, アラームが鳴っているのに無視していた, というのを見かけることがある. そこには, アラームが頻繁に鳴るのでうるさいとか, 誤アラームが多いので信用できないといった理由がその背景にあると考えられる. このような理由があるにせよ, もし重大なアラームが発生しているのに, そのことに気が付かない場合は, 患者は大きな危険に曝されることになる. そこで, 現状のアラー...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2005/11/01, Vol.75(11), pp.780-783
Hauptverfasser: 鈴木, 廣美, 深澤, 伸慈, 廣瀬, 稔, 渡辺, 敏, 加納, 隆, 小野, 哲章, 天野, 隆, 織田, 豊, 金子, 岩和, 白井, 康之, 高倉, 照彦, 星野, 敏久, 山田, 正夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:警報装置(アラーム)は医療機器を使用している患者の状態の変化や患者と医療機器の接続状態ならびに医療機器自体の異常を知らせるのが役目である. しかし医療の現場では, アラームを完全にオフにしていた, アラーム音を極力絞って使用していた, アラームが鳴っているのに無視していた, というのを見かけることがある. そこには, アラームが頻繁に鳴るのでうるさいとか, 誤アラームが多いので信用できないといった理由がその背景にあると考えられる. このような理由があるにせよ, もし重大なアラームが発生しているのに, そのことに気が付かない場合は, 患者は大きな危険に曝されることになる. そこで, 現状のアラームが必ずしも満足できる性能ならびに使用状況にないという懸念から, 厚生労働科学研究費による「医療用具の警報装置の現状と問題点の調査研究」(主任研究者:北里大学医療衛生学部 渡辺敏教授)を平成13年度にスタートさせ, 心電図モニタ, 人工呼吸器, 輸液ポンプ, 人工透析装置, 大動脈内バルーンパンピング装置(IABP)のアラームに対する問題点を収集するためのアンケート調査を行った12).
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.75.11_780