人工呼吸器に関する意識調査 : 患者の立場から

1. 目的 現在一般に使用されている人工呼吸器の機能および構造において, 医療従事者やメーカの意見は多く反映されているが, 実際に治療を受ける患者の意見はあまり反映されていないのが現状である. そこで, 今後の人工呼吸器の研究, 開発の一助および人工呼吸器を使用している患者のQOL(quality of life)の向上を図ることを目的に, 人工呼吸器の構造と機能, 患者が抱える不安と要望などに関する意識調査を行った. 今回, その調査結果をもとに, 今後の人工呼吸器の開発に対する要望と医療従事者の役割について述べる. 2. 調査方法 調査の対象患者は, 北里大学病院心臓血管センターの患者3名...

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Veröffentlicht in:医科器械学 2003/09/01, Vol.73(9), pp.466-469
Hauptverfasser: 廣瀬, 稔, 畑中, 真奈美, 田口, 元健, 瓜生, 伸一, 渡辺, 敏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 目的 現在一般に使用されている人工呼吸器の機能および構造において, 医療従事者やメーカの意見は多く反映されているが, 実際に治療を受ける患者の意見はあまり反映されていないのが現状である. そこで, 今後の人工呼吸器の研究, 開発の一助および人工呼吸器を使用している患者のQOL(quality of life)の向上を図ることを目的に, 人工呼吸器の構造と機能, 患者が抱える不安と要望などに関する意識調査を行った. 今回, その調査結果をもとに, 今後の人工呼吸器の開発に対する要望と医療従事者の役割について述べる. 2. 調査方法 調査の対象患者は, 北里大学病院心臓血管センターの患者3名, 北里大学東病院において在宅人工呼吸療法を実施している患者8名および同病院神経内科病棟に入院中で人工呼吸療法を受けている患者6名の合計17名である. 調査は聞き取りにより行い, 調査前に患者および家族に対して本研究の目的等の十分な説明をし,患者の了解を得た上で行なった.
ISSN:0385-440X
1881-4875
DOI:10.4286/ikakikaigaku.73.9_466