2-A-34 FBSSに対するエピドラスコピーの短期および長期成績

当科では, 2001年2月よりFBSSに対してエピドラスコピーを施行してきた. 施行開始より2年以上が経過し, 複数回施行される患者もいる. 今回は, エピドラスコピー後6ヶ月までの短期成績, 18ヶ月以上の長期成績および複数回手術の成績について報告する. 【方法】FBSSの診断を受け, 内服治療や神経ブロックなどの保存療法で改善が認められない患者のうち, 仙骨硬膜外造影で硬膜外腔癒着の見られる24名にエピドラスコピーを施行した. 改善度は1)RDQ, 2)ODI, 3)JOAを用いて術前, 術後1, 3, 6, 12, 18, 24ヶ月でのADLの変化で評価した. またそれぞれの時点での患者...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2003, Vol.10 (3), p.390-390
Hauptverfasser: 池辺晴美, 服部政治, 奥田健太郎, 木村信康, 山本一嗣, 吉武重徳, 宮本光郎, 野口隆之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科では, 2001年2月よりFBSSに対してエピドラスコピーを施行してきた. 施行開始より2年以上が経過し, 複数回施行される患者もいる. 今回は, エピドラスコピー後6ヶ月までの短期成績, 18ヶ月以上の長期成績および複数回手術の成績について報告する. 【方法】FBSSの診断を受け, 内服治療や神経ブロックなどの保存療法で改善が認められない患者のうち, 仙骨硬膜外造影で硬膜外腔癒着の見られる24名にエピドラスコピーを施行した. 改善度は1)RDQ, 2)ODI, 3)JOAを用いて術前, 術後1, 3, 6, 12, 18, 24ヶ月でのADLの変化で評価した. またそれぞれの時点での患者の満足度も調査した. 【結果】短期成績:術後6ヶ月までの全ての時点でRDQ, ODI, JOAともに統計学的に有意な改善が認められた. 満足度も80%以上を示した. 長期成績:18ヶ月以上経過した症例は9例で, 18ヶ月, 24ヶ月の時点でいずれの評価でも有意な改善は得られなかった. 複数回施行された患者は4例であった. いずれの症例もそれぞれの手術で症状の改善が見られた. 【結論】FBSSに対するエピドラスコピーは短期間の効果は示すが, 長期間には効果が失われ, 繰り返しの手技ではまたその効果が現れると考える.
ISSN:1340-4903