多汗症における胸部交感神経焼灼術の評価としての冷水負荷テスト

指の末梢を氷水に浸す寒冷刺激を与えると指に分布する動静脈が影響を受け, まず皮膚温低下と血管収縮が起こり, その後血管拡張と収縮を繰り返すHunting現象が見られる. この現象には交感神経が関与しているとされている. 今回多汗症に対する胸部交感神経焼灼術を行った患者に対して手術前後の交感神経機能評価としてSSR, SFRと共に冷水負荷テストを施行した. テストは左右の第2指に熱電対温度計用プレートタイプ電極を取り付け, 指をシールして氷水に浸して手術前後で負荷テストを行った. 結果一胸部交感神経焼灼術を施行した側では氷水につけても対側と比較して著しい皮膚温低下は見られずに一定の値を保持してH...

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Veröffentlicht in:日本ペインクリニック学会誌 2001, Vol.8 (3), p.178-178
Hauptverfasser: 舛田昭夫, 麻生佳津子, 森川朋子, 中沢弘一, 槙田浩史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:指の末梢を氷水に浸す寒冷刺激を与えると指に分布する動静脈が影響を受け, まず皮膚温低下と血管収縮が起こり, その後血管拡張と収縮を繰り返すHunting現象が見られる. この現象には交感神経が関与しているとされている. 今回多汗症に対する胸部交感神経焼灼術を行った患者に対して手術前後の交感神経機能評価としてSSR, SFRと共に冷水負荷テストを施行した. テストは左右の第2指に熱電対温度計用プレートタイプ電極を取り付け, 指をシールして氷水に浸して手術前後で負荷テストを行った. 結果一胸部交感神経焼灼術を施行した側では氷水につけても対側と比較して著しい皮膚温低下は見られずに一定の値を保持してHunting現象は示さなかった. また寒冷刺激に伴う疼痛の出現もなかった. 一方対側では皮膚温の低下と伴に疼痛が出現し, 血管拡張による皮膚温上昇中は疼痛の寛解がみられた.
ISSN:1340-4903