児玉論文に対するEditorial Comment

心アミロイドーシスを呈する全身性アミロイドーシスは, ATTR (トランスサイレチン型) とAL (免疫グロブリン性) に大別される. 両者の心臓の病態は近似しているが, 臨床経過は多少異なり, ALはATTRと比べ進行が著しく速い. そのため確定診断がつく頃には病期が進んでおり, ときに治療介入も難しくミゼラブルな経過をたどることも少なくない. また, 心アミロイドーシスの診断に有力な99mTc-ピロリン酸シンチグラフィも, ATTRに比べALについては有用性が低い. 現状, 心臓へのinvolvementを簡便・安全に確認できる検査は乏しいため, 病理診断に頼るところが依然大きい....

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Veröffentlicht in:心臓 2019/10/15, Vol.51(10), pp.1071-1071
1. Verfasser: 遠藤, 仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:心アミロイドーシスを呈する全身性アミロイドーシスは, ATTR (トランスサイレチン型) とAL (免疫グロブリン性) に大別される. 両者の心臓の病態は近似しているが, 臨床経過は多少異なり, ALはATTRと比べ進行が著しく速い. そのため確定診断がつく頃には病期が進んでおり, ときに治療介入も難しくミゼラブルな経過をたどることも少なくない. また, 心アミロイドーシスの診断に有力な99mTc-ピロリン酸シンチグラフィも, ATTRに比べALについては有用性が低い. 現状, 心臓へのinvolvementを簡便・安全に確認できる検査は乏しいため, 病理診断に頼るところが依然大きい.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.51.1071