A-10. 肺動脈圧を治療目標とした経皮的肺動脈バルーン形成術による末梢型慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療経験

「はじめに」末梢型慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension;CTEPH)に対する経皮的肺動脈バルーン形成術(balloon pulmonary angioplasty;BPA)の有効性が認知され, 本邦での治療ガイドラインに記載された. BPAは, 血栓内膜除去術の適応とならない症例, 血栓内膜除去術後の残存肺高血圧症例, および血栓の局在が肺動脈区域枝末梢側に限局する末梢型CTEPHに考慮する. 当初BPAは主に重症右心不全例に適応されてきたが, 有効性と安全性のデータの蓄積により, 軽症例へ適応が拡大しつつある....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2014, Vol.46(7), pp.975-978
Hauptverfasser: 安藤, 薫, 宮本, 卓也, 平山, 敦士, 佐藤, 知佳, 長谷川, 寛真, 佐々木, 真太郎, 石野, 光則, 大道寺, 飛雄馬, 田村, 晴俊, 宮下, 武彦, 渡邊, 哲, 久保田, 功
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」末梢型慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension;CTEPH)に対する経皮的肺動脈バルーン形成術(balloon pulmonary angioplasty;BPA)の有効性が認知され, 本邦での治療ガイドラインに記載された. BPAは, 血栓内膜除去術の適応とならない症例, 血栓内膜除去術後の残存肺高血圧症例, および血栓の局在が肺動脈区域枝末梢側に限局する末梢型CTEPHに考慮する. 当初BPAは主に重症右心不全例に適応されてきたが, 有効性と安全性のデータの蓄積により, 軽症例へ適応が拡大しつつある. 今回われわれは, 肺高血圧治療薬3剤併用にてWHO機能分類II度であるが, 肺動脈圧の十分な低下が得られていない症例に対しBPAを施行したので報告する. 「症例」患者:52歳, 女性. 家族歴・既往歴:特記事項なし.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.46.975