川上論文に対するEditorial Comment

本論文は, 急性冠症候群の治療に使用された金属ステント(bare metal stent;BMS)と2種類の薬剤溶出性ステント(drug-eluting stent;DES)がどのような血管修復反応を受けるかを, 留置約10カ月後に血管内視鏡とOCT(optical coherence tomography)を用いて比較検討したものである. DESとしては第2世代の薬剤溶出性ステントであるゾタロリムス溶出性ステント(Endeavor(R)-ZES;E-ZES)とエベロリムス溶出性ステント(EES)を検討している. これまでの報告から, E-ZESは早期の再狭窄率は他のDESに比して比較的高いが...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2014, Vol.46(7), pp.873-874
1. Verfasser: 上田, 恭敬
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本論文は, 急性冠症候群の治療に使用された金属ステント(bare metal stent;BMS)と2種類の薬剤溶出性ステント(drug-eluting stent;DES)がどのような血管修復反応を受けるかを, 留置約10カ月後に血管内視鏡とOCT(optical coherence tomography)を用いて比較検討したものである. DESとしては第2世代の薬剤溶出性ステントであるゾタロリムス溶出性ステント(Endeavor(R)-ZES;E-ZES)とエベロリムス溶出性ステント(EES)を検討している. これまでの報告から, E-ZESは早期の再狭窄率は他のDESに比して比較的高いが, 遅発性ステント血栓症のリスクは比較的低く, BMSに最も近いDESと考えられている. これに対してEESは現在最も広く使われているDESの1つで, 再狭窄率も低く, 長期の安全性においても良好な結果が得られている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.46.873