妊娠分娩を経験したEisenmenger症候群の1例

Eisenmenger症候群の女性は, 高い死亡率のため, 妊娠分娩は避けるべきである. 妊娠の継続を希望する場合は, 厳重な管理が必要である. 20歳のEisenmenger症候群の女性の妊娠分娩を報告する. 4ヵ月時に心室中隔欠損と診断され, 15歳時にEisenmenger症候群と診断された. 妊娠24週で心疾患と妊娠分娩の管理を目的として入院し, 36週で帝王切開により男児を出産した. 分娩後, 血栓予防として抗凝固療法を行い, 酸素投与下で厳重な状態観察を行い, 軽度の肺出血以外の合併症なく, 退院することができた. 従来の報告例とあわせて, 母体死亡率の変化, 妊娠分娩の際の管理に...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2002-10, Vol.34 (10), p.797-801
Hauptverfasser: 木多村知美, 劉美成, 鮎澤衛, 唐沢賢祐, 能登信孝, 住友直方, 岡田知雄, 原田研介, 栃木明人, 山本樹生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Eisenmenger症候群の女性は, 高い死亡率のため, 妊娠分娩は避けるべきである. 妊娠の継続を希望する場合は, 厳重な管理が必要である. 20歳のEisenmenger症候群の女性の妊娠分娩を報告する. 4ヵ月時に心室中隔欠損と診断され, 15歳時にEisenmenger症候群と診断された. 妊娠24週で心疾患と妊娠分娩の管理を目的として入院し, 36週で帝王切開により男児を出産した. 分娩後, 血栓予防として抗凝固療法を行い, 酸素投与下で厳重な状態観察を行い, 軽度の肺出血以外の合併症なく, 退院することができた. 従来の報告例とあわせて, 母体死亡率の変化, 妊娠分娩の際の管理について考察する.
ISSN:0586-4488