難治性ショックを伴うβ遮断薬,カルシウム拮抗薬中毒に対し集学的治療で救命し得た1例(Successful intensive management of poisoning induced by beta adrenergic blockers and calcium channel blockers with refractory shock: a case report)

要旨 40歳代の男性が意識障害で搬送された。来院時,心拍数45/分,血圧61/40mmHgと徐脈性ショックの状態だった。病歴,各種検査からβ遮断薬,カルシウム拮抗薬およびアンギオテンシンII受容体拮抗薬による急性薬物中毒を疑い,集中治療室に入室し全身管理を開始した。昇圧薬を開始したがショックの離脱に苦慮した。血液透析および持続的血液濾過透析を行ったところ循環動態は徐々に安定し,昇圧剤を漸減できた。第28病日に合併症を残すことなく独歩退院した。後日,来院時の血液検体を分析した結果,β遮断薬とカルシウム拮抗薬の血中濃度高値が確認された。原因不明の徐脈・低血圧を呈した際は循環器疾患,代謝性疾患などに...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nihon Kyūkyū Igakkai zasshi 2023-02, Vol.34 (2), p.55-60
Hauptverfasser: 瑞樹, 森, 悠輔, 澤田, 裕斗, 荒巻, 潤, 中島, 秀明, 八島, 拓也, 荒木, 清宏, 大嶋
Format: Artikel
Sprache:eng
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Online-Zugang:Volltext
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