伊勢湾の貧酸素水塊が湾奥部で大規模化した年代

三重県水産研究所等が観測した伊勢湾奥部の海底直上1mにおける1956年4月-2016年12月の溶存酸素濃度を解析した結果,大規模な貧酸素水塊は1959年以降に観測されていたことが確認された。1956-2016年の溶存酸素濃度の最小値は0.00-4.19 mg/Lの範囲で変動し,最小値が3 mg/Lを上回った測点は1956年,1957年,1958年,1960年,1993年に確認された。以上より,伊勢湾の貧酸素水塊が湾奥部で大規模化した年代は1950年代末期と推定され,1950年代末期以降は,その状況が長期にわたって継続していると推測された。...

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Veröffentlicht in:三重県水産研究所研究報告 = Bulletin of Mie Prefecture Fisheries Research Institute 2020-03 (26), p.53-66
1. Verfasser: 羽生, 和弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:三重県水産研究所等が観測した伊勢湾奥部の海底直上1mにおける1956年4月-2016年12月の溶存酸素濃度を解析した結果,大規模な貧酸素水塊は1959年以降に観測されていたことが確認された。1956-2016年の溶存酸素濃度の最小値は0.00-4.19 mg/Lの範囲で変動し,最小値が3 mg/Lを上回った測点は1956年,1957年,1958年,1960年,1993年に確認された。以上より,伊勢湾の貧酸素水塊が湾奥部で大規模化した年代は1950年代末期と推定され,1950年代末期以降は,その状況が長期にわたって継続していると推測された。
ISSN:1883-8812