香川県の中山間地域における小規模ため池の利用と管理の実態
香川県の中山間地域において,貯水容量1,000m3未満の小規模ため池を対象とし,利用管理実態の目視による判定の妥当性について検討した。香川県M町K地区における24カ所の小規模ため池を対象にヒアリング調査を行ったところ,利用されているため池が18カ所,利用されていないため池が6カ所であった。これらのうち,踏査によって正しく判定されたため池は半数程度にとどまったことから,目視のみでは誤った判定となる可能性が高いことが示唆された。堤体の草刈りは,年に3,4回実施するため池が多く,時期としては秋季が多かった。草刈り回数は,ため池の規模や管理者宅からの距離といった管理難易度には影響されず,管理者の意思や...
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Veröffentlicht in: | 水土の知 : 農業農村工学会誌 : journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering 2019, Vol.87(1), pp.23-26,a1 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 香川県の中山間地域において,貯水容量1,000m3未満の小規模ため池を対象とし,利用管理実態の目視による判定の妥当性について検討した。香川県M町K地区における24カ所の小規模ため池を対象にヒアリング調査を行ったところ,利用されているため池が18カ所,利用されていないため池が6カ所であった。これらのうち,踏査によって正しく判定されたため池は半数程度にとどまったことから,目視のみでは誤った判定となる可能性が高いことが示唆された。堤体の草刈りは,年に3,4回実施するため池が多く,時期としては秋季が多かった。草刈り回数は,ため池の規模や管理者宅からの距離といった管理難易度には影響されず,管理者の意思や意欲に依存していることが示唆された。 |
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ISSN: | 1882-2770 1884-7196 |
DOI: | 10.11408/jjsidre.87.1_23 |