メロン黄化えそウイルスの感染が黄化えそ病中程度抵抗性を有するキュウリ安濃4号および罹病性品種の生育と収量に及ぼす影響

メロン黄化えそウイルス(MYSV)の感染が黄化えそ病に中程度の抵抗性を有するキュウリ安濃4号および罹病性品種の生育と収量性に及ぼす影響を調べた.キュウリ安濃4号では,MYSVに感染しても植物体の生育は,罹病性品種に比べそれほど抑制されなかったが,罹病性品種では,葉は小さく,側枝の伸張は大きく抑制された.ウイルス接種区におけるキュウリ安濃4号の収量は,対無接種区比で79~88%になり,モザイク果は認められなかった.一方,罹病性品種の収量は,対無接種区比で32~52%で,モザイク果の発生が認められた.キュウリ安濃4号は,MYSVに感染しても収量の低下が1~2割程度に抑制可能であり,本系統が有する中...

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Veröffentlicht in:Engeigaku kenkyuu 2013, Vol.12(3), pp.255-261
Hauptverfasser: 杉山, 充啓, 吉岡, 洋輔, 下村, 晃一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:メロン黄化えそウイルス(MYSV)の感染が黄化えそ病に中程度の抵抗性を有するキュウリ安濃4号および罹病性品種の生育と収量性に及ぼす影響を調べた.キュウリ安濃4号では,MYSVに感染しても植物体の生育は,罹病性品種に比べそれほど抑制されなかったが,罹病性品種では,葉は小さく,側枝の伸張は大きく抑制された.ウイルス接種区におけるキュウリ安濃4号の収量は,対無接種区比で79~88%になり,モザイク果は認められなかった.一方,罹病性品種の収量は,対無接種区比で32~52%で,モザイク果の発生が認められた.キュウリ安濃4号は,MYSVに感染しても収量の低下が1~2割程度に抑制可能であり,本系統が有する中程度抵抗性は実用的に利用可能であると考えられた.
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.12.255