ウド新品種「栃木芳香1号」および「栃木芳香2号」の育成
年内早出しに適し,収量・品質の優れる軟化・緑化栽培用のウド(Aralia cordata Thunb. )新品種の育成を目的に,2003年に群馬在来系と改良伊勢を交配し,得られた実生から栃木芳香1号および同2号を選抜し,2011年3月に品種登録を出願した。株養成時期の生育は,紫に比べて栃木芳香1号は,草丈および茎長が短く,栃木芳香2号は紫と同様に生育が旺盛で,茎にアントシアニンが発現しない。根株は,栃木芳香1号は根株重,大芽数,芽径共に紫と同程度であり,不時萌芽が少ない。栃木芳香2号は紫に比べて根重が重く,多芽または芽が大きく,不時萌芽はややあるものの紫に比べ軽度である。軟化物収量は,軟化・緑...
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Veröffentlicht in: | 栃木県農業試験場研究報告 2012-03 (68), p.23-40 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 年内早出しに適し,収量・品質の優れる軟化・緑化栽培用のウド(Aralia cordata Thunb. )新品種の育成を目的に,2003年に群馬在来系と改良伊勢を交配し,得られた実生から栃木芳香1号および同2号を選抜し,2011年3月に品種登録を出願した。株養成時期の生育は,紫に比べて栃木芳香1号は,草丈および茎長が短く,栃木芳香2号は紫と同様に生育が旺盛で,茎にアントシアニンが発現しない。根株は,栃木芳香1号は根株重,大芽数,芽径共に紫と同程度であり,不時萌芽が少ない。栃木芳香2号は紫に比べて根重が重く,多芽または芽が大きく,不時萌芽はややあるものの紫に比べ軽度である。軟化物収量は,軟化・緑化栽培とも概ね栃木芳香2号>栃木芳香1号>紫の順に多かった。軟化茎の外観品質は,両品種ともアントシアニンの発現が紫に比べて少なく外観が優れる。栃木芳香1号は軟化・緑化栽培とも軟化茎の曲がりが少なく,栃木芳香2号は軟化栽培では曲がりが多いものの,緑化栽培では曲がりが少ない。また,栃木芳香2号は栽培条件によっては軟化茎の紫に比べて葉柄の腐敗・傷みが多くなる。 |
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ISSN: | 0388-9270 |