生後10日齢の黒毛和種子牛におけるトルトラズリル製剤の投与効果

生後20日齢前後に牛コクシジウム症が疑われる症例が散発する和牛繁殖農場において、生後10日齢という早い時期に、抗コクシジウム薬であるトルトラズリル製剤を子牛に投与し、その後の発育性や、コクシジウムの分離状況、糞便性状、下痢および呼吸器病の発生にどのような影響を与えるか調査した。その結果、投与後2ヶ月間、コクシジウムの感染、およびオーシストの排泄が抑制された。また、血便等でコクシジウム症を呈し治療が必要となる子牛頭数は減少し、呼吸器病の発生も減少する傾向にあった。そして、生後2週齢から150日にかけての発育が良い傾向にあり、試験開始日齢から240日齢までの増体量が改善する傾向にあった。...

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Veröffentlicht in:岐阜県畜産研究所研究報告 2010-07 (10), p.1-10
Hauptverfasser: 武田, 賢治, 平, 勇人, 向島, 幸司, 坂口, 慎一, 加藤, 勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:生後20日齢前後に牛コクシジウム症が疑われる症例が散発する和牛繁殖農場において、生後10日齢という早い時期に、抗コクシジウム薬であるトルトラズリル製剤を子牛に投与し、その後の発育性や、コクシジウムの分離状況、糞便性状、下痢および呼吸器病の発生にどのような影響を与えるか調査した。その結果、投与後2ヶ月間、コクシジウムの感染、およびオーシストの排泄が抑制された。また、血便等でコクシジウム症を呈し治療が必要となる子牛頭数は減少し、呼吸器病の発生も減少する傾向にあった。そして、生後2週齢から150日にかけての発育が良い傾向にあり、試験開始日齢から240日齢までの増体量が改善する傾向にあった。
ISSN:1346-9711