木材液化技術による建築廃材の利用(1) : CCA処理廃材利用の検討

富山県内において多くの木質系建築廃材が発生している。これら建築廃材のうち、防腐処理廃材等の低品位廃材は、有効なリサイクル技術がないことから、焼却あるいは埋め立て処理されているのが現状である。一方、木質系廃材をリサイクル利用するための技術の一つに、木材の液化(加溶媒液化)技術がある。この技術は、木材を液状にしてしまうため、原料となる木材の形状、品質に制限がほとんどなく様々な廃材を利用できる。今回、CCA処理材をリサイクル利用するために、木材液化技術を適用し、CCA処理廃材からCCA成分(銅、クロム、ヒ素)を除去する方法を検討した。その結果、多段抽出装置による連続的に液化物および水を送入する条件下...

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Veröffentlicht in:富山県農林水産総合技術センター木材研究所研究報告 2009-03 (1), p.38-45
Hauptverfasser: 鈴木, 聡, 藤澤, 泰士, 中谷, 浩, 高橋, 理平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:富山県内において多くの木質系建築廃材が発生している。これら建築廃材のうち、防腐処理廃材等の低品位廃材は、有効なリサイクル技術がないことから、焼却あるいは埋め立て処理されているのが現状である。一方、木質系廃材をリサイクル利用するための技術の一つに、木材の液化(加溶媒液化)技術がある。この技術は、木材を液状にしてしまうため、原料となる木材の形状、品質に制限がほとんどなく様々な廃材を利用できる。今回、CCA処理材をリサイクル利用するために、木材液化技術を適用し、CCA処理廃材からCCA成分(銅、クロム、ヒ素)を除去する方法を検討した。その結果、多段抽出装置による連続的に液化物および水を送入する条件下で、ベイツガCCA処理材のフェノール液化物から、銅、クロム、ヒ素が除去された。また、条件が適切であれば、CCA処理材液化物から9割以上のCCA成分を除去できることが確認できた。さらに、CCA除去液化物について、樹脂化できることが確認できた。
ISSN:1883-3683