常温横圧縮処理によるスギ表層WPCの製造

スギ辺材から表層WPCを製造するため、横圧縮処理による放射方向からの飽和共重合ポリエステル樹脂の注入を試みた。また硬化処理材の表面物性、曲げ強さ、および耐水性について評価した。結論は以下の通りである。1)常温横圧縮処理により、ポリエステル樹脂溶液は常温常圧下でスギ辺材の表層に浸透した。2)適正な樹脂浸透条件は、横圧縮率50%以上、樹脂濃度25%、浸透時間6時間以上であり、この条件下で樹脂は板目面から平均2mm以上浸透した。3)表層のポリエステル樹脂含有率の増加に伴い、加熱圧縮成形した試験片の衝撃強さ、ブリネル硬度および曲げ強度は増加し、吸水厚さ膨潤率は減少した。4)表面物性を改善するためには、...

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Veröffentlicht in:富山県林業技術センター研究報告 1995-12 (9), p.84-91
Hauptverfasser: 藤澤, 泰士, 水本, 克夫, 高野, 了一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:スギ辺材から表層WPCを製造するため、横圧縮処理による放射方向からの飽和共重合ポリエステル樹脂の注入を試みた。また硬化処理材の表面物性、曲げ強さ、および耐水性について評価した。結論は以下の通りである。1)常温横圧縮処理により、ポリエステル樹脂溶液は常温常圧下でスギ辺材の表層に浸透した。2)適正な樹脂浸透条件は、横圧縮率50%以上、樹脂濃度25%、浸透時間6時間以上であり、この条件下で樹脂は板目面から平均2mm以上浸透した。3)表層のポリエステル樹脂含有率の増加に伴い、加熱圧縮成形した試験片の衝撃強さ、ブリネル硬度および曲げ強度は増加し、吸水厚さ膨潤率は減少した。4)表面物性を改善するためには、40%以上の圧縮成形が必要と思われた。
ISSN:0915-0013