明期終了時の赤色・遠赤色蛍光灯補光がヒマワリの生長・開花と花序の構成に及ぼす影響

春の実験(実験1)において、明期終了時の赤色・遠赤色光補光はヒマワリの生長・開花に有意に影響した。EOD-FRによって開花が早まり、最終的な切り花長が短くなる傾向がみられた。一方、EOD-Rによって開花が遅延し、切り花長が長くなる傾向がみられた。避陰反応によって開花が早まることが知られており、EOD処理はこれと同じ影響を及ぼした。また、EOD処理は花序形態にも有意な影響を与えた。無処理区(Control)に対し、舌状花数・管状花数は有意に赤色光で増え、遠赤色光で減少した。夏の実験(実験2)においても、短日で開花が早まる品種については同様の傾向を示したが、ハウス内の高温によって及ぼす影響の程度は...

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Veröffentlicht in:京大農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, Kyoto University Kyoto University, 2008-05 (17), p.15-20
Hauptverfasser: 林, 孝洋, 西川, 久仁子, 矢澤, 進
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:春の実験(実験1)において、明期終了時の赤色・遠赤色光補光はヒマワリの生長・開花に有意に影響した。EOD-FRによって開花が早まり、最終的な切り花長が短くなる傾向がみられた。一方、EOD-Rによって開花が遅延し、切り花長が長くなる傾向がみられた。避陰反応によって開花が早まることが知られており、EOD処理はこれと同じ影響を及ぼした。また、EOD処理は花序形態にも有意な影響を与えた。無処理区(Control)に対し、舌状花数・管状花数は有意に赤色光で増え、遠赤色光で減少した。夏の実験(実験2)においても、短日で開花が早まる品種については同様の傾向を示したが、ハウス内の高温によって及ぼす影響の程度は小さかった。長日条件下で開花が早まる品種においては、EOD-Rによって開花が遅延したが、切り花長は低くなる傾向がみられた。
ISSN:0915-0838