牛乳容器の現状と将来

牛乳は非常に栄養価の高い食品であり、古くは薬として重宝された時代もあった。第2次世界大戦まではごく一部の富裕層が口にできるのみであったが、大戦以降は米国の食生活の影響を受け、次第に薬としての牛乳から食生活の中心となる食品へと変わっていった。一般の家庭においても牛乳を飲用する食生活の習慣が定着することで、牛乳は日本人の健康維持や体格向上に重要な役割を果たしてきた。栄養バランスに優れる牛乳は微生物にとっても格好な繁殖の場となるため、保存性は極めて低いといえる。しかしながら、このような牛乳が世界中で広く飲まれるようになった背景として、発展を続ける牛乳容器の多大な貢献があることはいうまでもない。本稿で...

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Veröffentlicht in:ミルクサイエンス 2008, Vol.56(4), pp.209-218
Hauptverfasser: 山住, 弘, 若井, 宗人, 松野, 一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:牛乳は非常に栄養価の高い食品であり、古くは薬として重宝された時代もあった。第2次世界大戦まではごく一部の富裕層が口にできるのみであったが、大戦以降は米国の食生活の影響を受け、次第に薬としての牛乳から食生活の中心となる食品へと変わっていった。一般の家庭においても牛乳を飲用する食生活の習慣が定着することで、牛乳は日本人の健康維持や体格向上に重要な役割を果たしてきた。栄養バランスに優れる牛乳は微生物にとっても格好な繁殖の場となるため、保存性は極めて低いといえる。しかしながら、このような牛乳が世界中で広く飲まれるようになった背景として、発展を続ける牛乳容器の多大な貢献があることはいうまでもない。本稿では牛乳容器の変遷、牛乳容器の機能向上、牛乳容器をめぐる社会情勢の変化について紹介し、最後に牛、乳容器の将来についてその展望を述べる。
ISSN:1343-0289
2188-0700
DOI:10.11465/milk.56.209