犬の髄膜腫16症例の治療成績

犬の頭蓋内髄膜腫16症例の治療成績を検討した.症例の平均年齢は9歳3ヵ月齢, 性別は雄: 雌=7: 9, ゴールデン・レトリーバーが6例, シエトランド・シープドッグが3例含まれていた.てんかん発作, 歩行異常, 無目的歩行などの神経学的異常で来院し, MRIで頭蓋内病変を確認した後に, 16例中11例に対しては外科的に腫瘍組織を摘出し, その中の9例には術後放射線療法を行った.手術不可能であった5例中2例に対しては放射線単独治療を実施し, 残りの3例には支持療法のみを行った.これらの症例は手術 (11例) あるいは病理解剖 (5例) で得られた組織の病理組織学的検査で, 髄膜腫と診断された....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2007/02/20, Vol.60(2), pp.139-143
Hauptverfasser: 中市, 統三, 宇根, 智, 田村, 慎司, 板本, 和仁, 内田, 和幸, 森本, 将弘, 林, 俊春, 田浦, 保穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:犬の頭蓋内髄膜腫16症例の治療成績を検討した.症例の平均年齢は9歳3ヵ月齢, 性別は雄: 雌=7: 9, ゴールデン・レトリーバーが6例, シエトランド・シープドッグが3例含まれていた.てんかん発作, 歩行異常, 無目的歩行などの神経学的異常で来院し, MRIで頭蓋内病変を確認した後に, 16例中11例に対しては外科的に腫瘍組織を摘出し, その中の9例には術後放射線療法を行った.手術不可能であった5例中2例に対しては放射線単独治療を実施し, 残りの3例には支持療法のみを行った.これらの症例は手術 (11例) あるいは病理解剖 (5例) で得られた組織の病理組織学的検査で, 髄膜腫と診断された.症例の多くは治療により臨床症状が改善した.外科手術を行った11例の生存期間の中央値は381日 (平均471日, 13~1408日) であった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.60.139