低水温飼育によって誘発されるマダイ稚魚の変色

低水温がマダイ稚魚に与える影響について検討した。10℃で低温飼育されたマダイは有意に黒変する。血液検査では対照区と大きな差は見られなかった。近畿大学水産研究所で冬季に出現する黄化個体の原因はビリルビンでもフェオメラニンでもない。また単なる低温飼育のみでは黄化個体は出現しないことから、低温以外に何らかの要因がその誘発には必要であると考えられる。黄化個体は対照区と比べ、動きが遅いため何らかの疾患の影響が予想される。経験的に黄化マダイは黒変していくことが知られるが、その原因は疾病によるストレスによるものと推察される。...

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Veröffentlicht in:Suisan Zoshoku 2006-03, Vol.54 (1), p.31-35
Hauptverfasser: 足立, 亨介, 家戸, 敬太郎, 若松, 一雅, 伊藤, 祥輔, 石丸, 克也, 村田, 修, 熊井, 英水
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:低水温がマダイ稚魚に与える影響について検討した。10℃で低温飼育されたマダイは有意に黒変する。血液検査では対照区と大きな差は見られなかった。近畿大学水産研究所で冬季に出現する黄化個体の原因はビリルビンでもフェオメラニンでもない。また単なる低温飼育のみでは黄化個体は出現しないことから、低温以外に何らかの要因がその誘発には必要であると考えられる。黄化個体は対照区と比べ、動きが遅いため何らかの疾患の影響が予想される。経験的に黄化マダイは黒変していくことが知られるが、その原因は疾病によるストレスによるものと推察される。
ISSN:0371-4217
DOI:10.11233/aquaculturesci1953.54.31