チアクロプリドとその非環状類縁体およびシアノグアニジン誘導体の殺虫活性と神経遮断活性

チアクロプリドの非環状類縁体およびシアノグアニジン関連化合物を合成し, それらのワモンゴギブリに対する殺虫活性を化合物単独, あるいは代謝阻害剤を併用して注射法により測定した. 単独の場合には, チアクロプリドと2種のシアノグアニジン誘導体が最も高い活性を示し, イミダクロプリドの20分の1程度であった. チアクロプリドを含む含硫黄化合物の活性は, 代謝阻害剤の併用により100倍位にまで増大した. 他方, シアノグアニジン誘導体の場合には, 代謝阻害剤による増大効果ははるかに小さかった. ワモンゴキブリの摘出神経に対しては, ほとんどの供試化合物は最初興奮を誘起した後, 遮断効果をもたらした....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 2002/08/20, Vol.27(3), pp.267-271
Hauptverfasser: 利部, 伸三, 東, 明子, 西村, 勁一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:チアクロプリドの非環状類縁体およびシアノグアニジン関連化合物を合成し, それらのワモンゴギブリに対する殺虫活性を化合物単独, あるいは代謝阻害剤を併用して注射法により測定した. 単独の場合には, チアクロプリドと2種のシアノグアニジン誘導体が最も高い活性を示し, イミダクロプリドの20分の1程度であった. チアクロプリドを含む含硫黄化合物の活性は, 代謝阻害剤の併用により100倍位にまで増大した. 他方, シアノグアニジン誘導体の場合には, 代謝阻害剤による増大効果ははるかに小さかった. ワモンゴキブリの摘出神経に対しては, ほとんどの供試化合物は最初興奮を誘起した後, 遮断効果をもたらした. チアクロプリドとその非環状類縁体の遮断活性は, イミダクロプリドのものに匹敵していた. 全体としては遮断活性が高いほど, 代謝阻害剤併用条件下での殺虫活性が高くなる傾向が見られた.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.27.267