ブタの子宮内膜細胞における繁殖関連遺伝子の発現動態
人為的な繁殖制御技術への応用を目指して、ブタの妊娠初期の子宮内膜で働くホルモン生成に関与する遺伝子の発現動態を調べた。妊娠豚と非妊娠豚の子宮組織を発情周期(21日間)を7期に分けて採材し、それぞれの組織からRNAを抽出し、各時期に働く繁殖遺伝子をクローニングし、時期別の発現量を比較した。エストラジオールレセプター、プロゲステロンレセプター、アロマターゼ、インテグリンβ-1遺伝子のノーザンハイブリダイゼーションによる解析では、妊娠豚において、インテグリンβ-1遺伝子はDay1からDay7まで微増した発現量がDay10に一旦減少し、その後増加した。アロマターゼ遺伝子ではDay1からDay10まで微...
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Veröffentlicht in: | 愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center 2001-12 (33), p.271-276 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 人為的な繁殖制御技術への応用を目指して、ブタの妊娠初期の子宮内膜で働くホルモン生成に関与する遺伝子の発現動態を調べた。妊娠豚と非妊娠豚の子宮組織を発情周期(21日間)を7期に分けて採材し、それぞれの組織からRNAを抽出し、各時期に働く繁殖遺伝子をクローニングし、時期別の発現量を比較した。エストラジオールレセプター、プロゲステロンレセプター、アロマターゼ、インテグリンβ-1遺伝子のノーザンハイブリダイゼーションによる解析では、妊娠豚において、インテグリンβ-1遺伝子はDay1からDay7まで微増した発現量がDay10に一旦減少し、その後増加した。アロマターゼ遺伝子ではDay1からDay10まで微増した発現量がDay13に一旦減少し、その後増加した。一方、エストラジオールレセプター及びプロゲステロンレセプター遺伝子は、Day10に発現量が増大し、Day13には元のレベルにまで戻った。今回の解析結果により、妊娠初期における繁殖関連遺伝子の発現動態を把握することができ、このことは、妊娠認識機構の解明の一助となると考えられた。 |
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ISSN: | 0388-7995 |