生・凍結マアジの近赤外分光法による脂肪量の非破壊測定

マアジの生, 凍結魚体を用いて, 近赤外分光法による脂肪含量の非破壊測定を行った。魚体背部中央部でインタラクタンス方式により測定したスペクトルの2次微分値と魚体全体の脂肪含量を基に重回帰分析を行った結果, 第1波長として926nmの脂肪の吸収バンドを含む良好な検量線が得られた。測定精度の比較の指標であるRPD値は生で2.8,凍結で2.7であった。また, 生・凍結の統合検量線の精度もRPD値が2.8と高かった。インタラクタンスプローブを用いる近赤外分光法は, 生, 凍結のいずれでも魚体背部中央部のスペクトルを測定することにより, マアジ(全体)の脂肪含量を測定する可能性を有しているものと結論づけ...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2001/07/15, Vol.67(4), pp.717-722
Hauptverfasser: 嶌本, 淳司, 長谷川, 薫, 井出, 圭, 河野, 澄夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:マアジの生, 凍結魚体を用いて, 近赤外分光法による脂肪含量の非破壊測定を行った。魚体背部中央部でインタラクタンス方式により測定したスペクトルの2次微分値と魚体全体の脂肪含量を基に重回帰分析を行った結果, 第1波長として926nmの脂肪の吸収バンドを含む良好な検量線が得られた。測定精度の比較の指標であるRPD値は生で2.8,凍結で2.7であった。また, 生・凍結の統合検量線の精度もRPD値が2.8と高かった。インタラクタンスプローブを用いる近赤外分光法は, 生, 凍結のいずれでも魚体背部中央部のスペクトルを測定することにより, マアジ(全体)の脂肪含量を測定する可能性を有しているものと結論づけられた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.67.717