BA前処理が4つのカトレヤ類切り花の日もち,エチレン生成および可溶性糖含量に及ぼす影響

BA前処理によりLc.IreneFinney'York'およびBtc.Mem.HelenBrownLSweetAfton'切り花のエチレン生成が抑制され,日もちが延長された.BA前処理とチオ硫酸銀(STS)散布の組み合わせ処理はC. Carl Hauserman 'z-784c'切り花の日もちを相乗効果的に延長した.L. purpurata切り花はエチレン生成速度が最も高く,BAとSTSを用いたいずれの処理によってもエチレン生成と日もちは影響されなかった.すべてのカトレヤ類切り花においてBA前処理は花弁中の全可溶性糖含量に影響しなかった.花弁の...

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Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 1997, Vol.65(4), pp.801-807
Hauptverfasser: 山根, 健治, 久地井, 恵美, 藤重, 宣昭, 峯岸, 長利, 尾形, 亮輔
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:BA前処理によりLc.IreneFinney'York'およびBtc.Mem.HelenBrownLSweetAfton'切り花のエチレン生成が抑制され,日もちが延長された.BA前処理とチオ硫酸銀(STS)散布の組み合わせ処理はC. Carl Hauserman 'z-784c'切り花の日もちを相乗効果的に延長した.L. purpurata切り花はエチレン生成速度が最も高く,BAとSTSを用いたいずれの処理によってもエチレン生成と日もちは影響されなかった.すべてのカトレヤ類切り花においてBA前処理は花弁中の全可溶性糖含量に影響しなかった.花弁のしおれの開始にともない,花弁の全可溶性糖含量はほとんど変化しなかった.これらのことから,カトレヤ類切り花の老化にはエチレンが関係しており,BA前処理の日もち延長効果の一部はエチレン生成の抑制によることが示唆された.また,全可溶性糖含量の低下は花弁のしおれの直接的な原因ではないと考えられた.
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.65.801