子羊の大脳皮質壊死症に関する臨床および臨床病理学的所見
2~3ヵ月齢の子羊3例にみられた大脳皮質壊死症について, 臨床病理学的検索および血液中と臓器中のチァミン濃度の測定を行った. 3例の主な臨床症状は起立困難弓なり緊張, 眼球振盪, 間代性痙攣などの中枢神経障害であり, 病理学的所見では大脳皮質における左右対称性の層状または巣状の退色性病変に一致して神経細胞の著しい変性や海綿状変化が認められた. また, 発病子羊の大脳, 小脳, 肝臓心筋などの臓器およびルーメン液中のチアミン濃度は著しい低値を示し, かつ血液中ピルビン酸濃度が著しい高値であったが, 血液中チアミン濃度の低下は認められなかった....
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 1994/02/20, Vol.47(2), pp.95-98 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2~3ヵ月齢の子羊3例にみられた大脳皮質壊死症について, 臨床病理学的検索および血液中と臓器中のチァミン濃度の測定を行った. 3例の主な臨床症状は起立困難弓なり緊張, 眼球振盪, 間代性痙攣などの中枢神経障害であり, 病理学的所見では大脳皮質における左右対称性の層状または巣状の退色性病変に一致して神経細胞の著しい変性や海綿状変化が認められた. また, 発病子羊の大脳, 小脳, 肝臓心筋などの臓器およびルーメン液中のチアミン濃度は著しい低値を示し, かつ血液中ピルビン酸濃度が著しい高値であったが, 血液中チアミン濃度の低下は認められなかった. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.47.95 |